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いい警察小説があれば、この世はハッピーさ。 [牛どん日記]

「笑う警官」 佐々木譲 ハルキ文庫 本体686円

この前も書いたように、佐々木譲の警察小説の名を一挙に高めた最高傑作。この小説で名を高め、「警官の血」でその地位を不動のものにした。本人にとっても、この作品程度のレベルの小説はそうそう書けるものでもないだろう。近々映画になるらしいから、少し紹介しようか・・・

あるマンションで美女の死体が発見される。死因は頚椎骨折。調べが進むと女はなんと婦人警官であり、そのマンションは警察の捜査用アジトだったことがわかった。被害者の交友関係から、警察は同じ本部の警官である元恋人の津久井を犯人と断定し指名手配とともに、みつけしだい射殺してもよいという指令を出す。
しかし警察のこの措置に不満を感じ、津久井が犯人ではないと信じるかっての津久井の同僚・佐伯警部補は津久井を助け、真犯人をつきとめるためにチームを結成し、裏捜査本部として独自の捜査を開始する。
個性あふれるメンバーの必死の捜査により、ついにマンションに空き巣に入ったと思われる男をさがしあてることに成功し、この男をついに捕まえる。この男が空き巣のあと被害者を殺したに違いないとみる一同は、これで解決と男を自供に追い込もうとするのだが、やがて驚くべき事実があきらかになっていき、事件は急展開する・・・・

巻の半ばからはもうページをめくる手がとまらない。小説自体が読む映画みたいなものだ。この原作ではたしてどういう映画になるのか、期待したいが、「ミッドナイトイーグル」みたいにならないことを祈る。

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