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土に還った今田 [ニュース]

連続幼女誘拐殺人をした宮崎死刑囚がついに処刑された。
もう20年もたってしまったのかと感慨にふける。
この宮崎には思い出がある。この男の犠牲になった幼女の一人は川越が現場だったのだが、当時私は川越市内にある工場に勤務していて、下請けがこの幼女が住んでいたマンションの近くにあったためその下請けに部品を取りにいってたりした同僚も警察官に聞き込みを受けたりしていたのだ。怪しい人物を見たり、その幼女を見かけなかったか、などと。その当時その幼女は行方不明のままで、みんなが必死に捜索をしていたのだ。交番や駅や町会などあちこちの掲示板にその子のゆくえをさがすポスターが貼られていたのを思い出す。
やがて幼女があちこちで連続して行方不明になっていることがわかり、大騒ぎになっていく。そして例のおぞましい、一連のしわざ・・・・遺骨が送られたり、新聞社に今田なる女の声明文が送られたり・・・。ここにおいて世間は犯人を推理することが当然になった。まるで三文探偵小説に出てくるような自白文・・。慄然ともなった。
犯人は永久に見つからないかとも思われた。
しかし幕切れはあっけなかった。江東区でやはり幼女をビデオで盗撮していた男をその子の父親が捕まえて警察に逮捕させたのだ。どこにでもいるような弱弱しい力もなさそうな青白いロリコンのメガネ男。それが宮崎だった。
そしてこの男が自供をし、犯人だと確定するや世間は宮崎ブームとなった。
宮崎が一度に数十本もビデオテープを買い込んだディスカウントショップ・ロヂャースは私もよく利用していたから余計に奇妙な感じがした。なぜ五日市に住んでいる男が川越まできていたのだろう。むろん幼児の物色もしていたのだろう。
あれから20年・・・。世の中はちっともよくなっていないし、おかしな若者ばかりだ。アキバの大量殺人のことを宮崎は知っていたのだろうか。彼らの共通点は、自分が悪いことをしたと思っていないことだ。
だから、謝罪なんてするわけがない。
死刑になるために生まれてきてしまった男なのだろうか。
彼に命をたたれた女の子たちが、今青春を楽しみ恋や仕事をしていて、あるいは子供に恵まれていたかもしれないと思うと私は言葉を失う。
彼は結局夢からさめないまま土に還った。
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tora3

よいトラックバックありがとうございます。
全く同感です。
by tora3 (2008-06-23 11:41) 

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