様をみろ！

私はふだんホテルで働いているくらいだから、品がいい。しかしその品がいい私でも今回は思わずいってしまうのである。「ザマをみろ！」と。
なんのザマをみろって？もともとザマをみろっていうセリフは、水戸黄門なんかで、悪者一味が最後に正義の味方に暴かれてすべての悪事が明るみに出されて逃げようがなくなったときに我々が快哉とともに叫ぶ言葉だ。この言葉とともに、われわれは少なからずためこんでいたうっぷんをやっと放出できるのである。いままで甘い汁をさんざん吸っていたが、もうこれからは苦いまずい汁しか飲めないという意味で、これからのあなたたちの「あり様」をみせてもらおうということなのである。さて、今回ここでみせてもらいたいいろんな人の「様」は、民主党や自民党をはじめとする各党から出たタレント候補といわれた人々のこと。そのほとんどの候補が、期待通りに落選してくれたというから、これがザマをみろといわずしてなんという。
むろんタレントだから議員として失格などとはいうはずもない。いいたいのはタレントや芸能人としてたいしたことがないと思えるのになおかつ議員になりたいと思うその能力の信じられない大きさである。政治家というのはいろんなことをやっているうちになんとなくやっていけるものなのかもしれないとなんとなく思える、そういう雰囲気が確かに日本にはある。だからいまだにそうなのだろう。落選した法務大臣の続投をどうするかという問題も、まあそういうふうになるだろうね、そういうふうに・・・お祭りが終わって、増えたのはゴミの山だけ。なにもかたづいていない。