キレる人々

いつかは、おこるのではないかと思っていたが。
携帯電話を電車の中で使っていた人を注意して言い争いとなり、ホームで争ってつきとばされたほうが走ってきた電車に当たり重傷を負ったという事件。ケガまでいかないにしても、携帯電話の使用をめぐって電車の中でいいあいになる場面は私もよくみている。このように表ざたにならない事件も含めれば、毎日必ずどこかで同じようなことがおきているのではないだろうか。
現状がひどすぎるということもある。たとえば夕方、そろそろこみはじめようという電車を待つ。ホームで立って待っている人たちの8割程度の人は携帯を開き画面を見ている。電車に乗れば、立っている人も席に座っている人もやはりほとんどは携帯をみている。本を読んだり寝ている人はあまりいない。友達と談笑している女子高校生も、片手で携帯をみながらだ。その電車の中で、「優先席付近では携帯電話の電源をお切りに・・」というアナウンスが流れる。やはり何かがおかしいと思う。電車の中のマナーといえば、ケータイが生まれる前は、タバコをすったり座席にふんぞり返ったり臆面もなく化粧をしたり床にすわりこんだり、あるいは数人で大声で話し合ったりといったことが顰蹙を買う行為だった。しかしケータイもまた迷惑行為に入るようになってから、どうもおかしいとおもうのだった。
ケータイを使うわれわれユーザーの意識はともかく、ケータイのほうでそういう状況に対処できるようにはならないのか。電車の中に入ったら自動的に電源が切れ、メールや電話を受信したら電源がＯＮになり、また電車からおりたら自動的に電源がＯＮになるような携帯電話はできないのだろうか？電車の中にいるようなときに限って、大事な内容の電話が入ることもよくあることなのである。