電子ブック

アイパッドがまもなく日本でも発売されることにより、日本でもいよいよ本格的な電子ブックへのとりくみが始まるだろう。日本人としてはここらへんがとてもしゃくなことなのだが、たとえばウォークマンを世界ではじめて日本が発明したにもかかわらず、ＭＤやＣＤを日本が作ったにもかかわらず（みんなソニーだけれども）、かんじんの最終局面というか現段階ではアップル一人にやられてしまっている。なぜソニーはもっと早くメモリータイプのウォークマンを出さなかったのか？ここらへんが多くの規格を作り保有しているソニーの泣き所だった。出さなかったというよりも出せなかったということが正しいのだろう。現在のソニーの苦境は、携帯型オーディオプレーヤーでトップから転落したことと無関係ではないと思う。もしアップルが、パソコンの世界でも成功をおさめていたら、また別の話になっていたかもしれない。インテルやマイクロソフトがいちはやくＭＰ３プレーヤーやスマートフォンを出していたかもしれないのだ。
それはともかく、またしてもアップルにより電子ブックにおいても日本でブームがおこりそうだとちいうのがなんとも癪にさわる。それだけアップルが優れているということの証明になってしまうのが・・・
ソニーもアマゾンもすでに米国では電子ブックリーダーを出しているが、たちまちアイパッドにしてやられるだろう。なぜならアイパッドは電子ブックリーダーの機能だけではないから。持ち運べるパソコンに電子ブックの機能をもたせたというべきものかもしれない。
日本でもａｕから東芝が電子ブックを読むのに適したケータイをいちはやく出した。しかし先進すぎてというか日本が遅れてといるためなのかさっぱり売れない。ケータイ売り場の片隅でさびしそうにしており、もうすぐ消えるだろう。東芝くらいいいものを出しても出しても売れないメーカーも珍しいだろう。たぶん全社的にＭ体質なのか？

そもそも日本人の体質に、この先祖から延々と受け継ぐ書籍好きの民族に、電子ブックは合うのだろうかという疑問があるのだが、私は合うと思っている。