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1095円でメールしほうだい [携帯電話]

ケータイがとにかく売れない。去年よりも毎月1割から2割台数が落ち込んでいる。かっては休日ともなれば大にぎわいだったケータイ売場も、今は新機種が発表された時でなければ閑散としている。
メーカーがいいケータイを作っても作っても売れない。キャリアは自分で自分の首を絞めたのだ。2年契約でユーザーを囲い込んだのはいいが、そのかわりユーザーが柵の外へ出られないようにしてしまった。2年たたないとユーザーという羊は外へ出られないし新しい牧場に行けない。ほかの牧場(メーカー・キャリア)は羊を呼び込もうとあの手この手で声をかけるのだが・・・
いまのケータイはどの機種もほとんど完成されているといって過言ではない。デザインや形などの自分の好みをのぞけばどの機種も内容はそれほど変わらない。だから壊れない限りあえて変える必要もない。だから新しいケータイは売れない。しかも新しい機種は高い。半年待てば安くなるから考えよう。
かくして、不景気とあいまって、ケータイはますます売れなくなる。クルマと全く同じである。いいものを長く使う・・・欧米型志向といってもいい。壊れるまで、寿命がつきるまで使おうとするのは悪いことではない。
自分で自分の首を絞めたくせに、貪欲なキャリアは、それでは困るのだ。いいケータイを出しても売れないなら、次はどうする。そう、スーパーや洋服屋と同様、値下げによる需要の喚起である。
真っ先に走ったのはauだった。もともとauというのは実は値下げに抵抗のないキャリアではある。パケット定額やガク割を始めたのはauだった。ロクなケータイを出す気のないauはまず通話定額でauの3人まで通話しほうだいにした。家の固定電話にも通話しほうだいにした。そしてついに780円で、あらゆるメールをしほうだいにした。これはけっこう画期的なことである。ウィルコムはけっこう前からしていたが、なにせPHSだし、通話しほうだいとあわせて2900円という値段ではヒットするはずもなかった(ユーザーは増えたが)。ソフトバンクの白い計画では(ホワイトプランともいう)は同じソフトバンクでなければ無料にならなかったし、ドコモもそうだった。auにいたっては家族はCメールしか無料にならなかった。
あくまでも、あらゆるあて先のメールがすべて無料になるというのがミソである。画像や映像を添付しても無料である。パケット定額もついていて、上限は通常と同じく4410円である。したがって最高4410円+780円で5190円となる。
だからもともと上限額になる人には関係のない話ではある。また1000円のパケ定額でおさまってしまう人にもあまりメリットはない。
あくまでもネットはあまりみず、毎日メールを100通くらいして上限額に達してしまうような人にこのうえもない朗報となる。780円ですむからである。そのようなユーザーがいるかというと、けっこういるのである。電話よりもメールのほうが安いからという理由と、相手が何をしていようと電源さえ入っていれば確実に届くという点でメールはよく使われる。いかに白い計画といえど相手が他のキャリアなら電話はふつうに料金がかかるから、メールのほうがいいのである。

auはついにやったな、と思っていたら、はたせるかなソフトバンクはすぐに追随した。そしてドコモまでもが315円+780円で12月1日から始めることになり、3大キャリアが出揃った。イーモバイルはどうするのだろうか。
ネットの使い方によっては、パケット定額とメール定額を併用したほうが安くなるだろう。前述の通り、ネット接続を1000円くらいにおさえれば1780円ですむからである。ただし無料通信はつかないようだから、ネット接続をするほどガンガンふつうのパケット料金は4410円に近づいていく。これをガンガンネットという(ウソです)。

かくして、来年は一段とケータイの通話が減り、1億人すべて駅のホームでも学校でも会社でもバスの中でもあらゆるところでメールを打つ光景がふえて交通事故も増えて電波障害も増えて各キャリアはまた自分の首を絞めるのである。いいことである。

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