吼える東芝

東芝というのは、いい製品を出すくせに実に地味な会社で、そのせいかあまり人気はパッとしない。しかし最近液晶ＴＶではレグザの人気が上昇し、シャープについで2位までシェアがあがったそうだ。他社にくらべて安いし画質は全く見劣りしない、というよりもいい。アクオスやブラビアだけが画質がいいわけでもないということがいえると思う。

携帯電話でも、ａｕやソフトバンクやウィルコムやイーモバに幅広く端末を提供している割にはいまいち人気が出ないようだ。もっともソフトバンクやウウィルコムにはあまり最近は出していないようだが･･･

東芝はなんといってもノートパソコンでは世界的にもシェアを誇っている。そんな東芝が、携帯を早くから出しているのになんでスマートフォンを出さないだろうと思っていたら（実はソフトバンクで出しているがほとんど知られていないといっていい）、ドコモからついに満を持して出したのがＴ-01Ａである。シャープ製以外で初めてまともに出された国産のスマートフォンといっていいだろう。このＴ－０１Ａを、ＨＴＣやパナソニックのごとく、恥も外聞もなくａｕやソフトバンクやイーモバにもちょっと変えてどんどん出せばいいものを、それをしないところが、なるほど東芝らしい。

そしてＴ-01Ａの画面をなんと7インチに拡大した製品を開発中だというから、これは期待がもてる。

スマートフォンを使って不満なのは液晶画面が小さいことだ。メールなどをみるのには十分でも、ネットを見るにはやはり不足だ。アィフォンの人気の一つは画面が3.5インチででかいことだろうと思う。しかしそれでもネットの画面にはまだ小さいと思ってしまう。Ｔ-01Ａが4インチでようやく、と思っていたら7インチならなお素晴らしい。画面がでかいとネットだけでなくふつうのメールでも写真でもすばらしくみやすい。大きすぎて携帯には不便かもしれないが、その使いやすさは格別だと思う。東芝はこの製品をダイナポケットとして育てていく腹らしいが、ぜひいまのうちに全キャリアにだしてほしいものだ。

値段もけつこうするだろうが、まあ東芝だからそれほどぼることもあるまい。当然ふつうのスマートフォン以外に映像プレーヤーやフォトフレームとしてまたゲーム機としても使えるようになっていくだろう。このダイナポケットこそ東芝が育ててきたノートパソコンと携帯の技術をもっともよく発揮できる端末シリーズだろう。これで、ウィンドウズ仕様だけでなくアンドロイドケータイまで出せば文句はないのだが･･･Ｌ－０１Ａが早く発売されることを望む。