ウィルコムはだいじょうぶなのか？

現在イーモバイルのユーザーが約180万人。このうちの多くはデータカードのユーザーだとは思われるが、それでもけっこうなユーザー数であり、イーモバはそれなりに確固たる地位を築いたといえる。たいしてウィルコムのユーザーは500万人を切っている。こちらもデータ通信関係のユーザーも多いと思われるが、病院や企業内でのＰＨＳ利用も多いだろう。このままのペースでいけばゆくゆくはイーモバイルのユーザー数のほうがウィルコムを上回るだろうと思われる。かっては料金の安さから人気を集めたＰＨＳだったが、いまでは普通の携帯も安くなり料金的にはそれほど魅力があるとはいえなくなった。またネット接続においても携帯のほうがコンテンツが豊富だしスピードも速い。そして端末自体の機能や性能については比較するまでもない。ＨＳＤＰＡやワイマックスなどがある今、ＰＨＳの将来は明るいとはいえないだろう。

ｳｨﾙｺﾑが次世代ＰＨＳとして力をいれるＸＧＰも、ワイマックスや次のケータイのＬＴＥの登場を考えると必ずしも明るい展望はない。 ただ早い接続環境を提供するだけでユーザーが増えるだろうか。かんじんのＸＧＰを普及させようにも、そのための設備投資のための資金が不足しているようでは、大丈夫なのかと心配になってしまう。ユーザー数が少ないのだから、どうなってもいいやというようなつもりはないが、ますますネット競争が激しくなるこれからはウィルコムへの心配は深まるばかりだ。

10月からほそぼそとはじまるＸＧＰ、どのような展開になるのだろうか。