ドラ9の評判 2

自分でドラ9をやったことがないくせに、ドラ9を語るなと思わないでほしい。そもそもドラ9を実際にやらなければわからないようでは、ゲーム評論家とはいえないのだ。一流の野球評論家は、試合をみなくても、練習する姿をみただけでも有望な高校野球の選手を見出す。そのぐらいでなくては評論家は務まらない。
世の中にそのくらいの力をもつシロウトゲーム評論家はいくらもいるのである。
彼らは語る。
ＤＳというハードを選んだ以上、サウンドやグラフィックのできは或る程度目をつぶるしかないし、その限界を考えればむしろうまくやっているほうだろう。しかしＲＰＧの根幹であるストーリーや世界観はどうなのか。ドラ9はいままでのドラの歴史をみても、最大の駄作ではないか。これで、こんなもののために5年も費やしたのか。度重なる延期はなんだったのか。ファンをバカにしていないか。ＤＳを選んだのも、より売るためだけではないのか。
これはあくまでも「外伝｣であり、そのうちｗｉｉやＰＳＰなどから出るのが本筋のドラだろう。
なぜカジノや闘技場がないのか。なぜセーブが1ケ所しかできないのか。なぜ簡単に終るストーリーで、そのあと延々とクエストができるようになっているのか。逆にすればいいではないか。
ストーリー中のクエストがつまらないものが多すぎる。おつかいや作業としかいえない。仕事をしているような気になっている。なぜ最初から敵のモンスターがみえているのか、よける便利さもあるが、ドキッ感もないではないか。
各レビューのサイトでは、このような厳しい感想が渦巻いている。中には、値段が下がらないうちにさっさとクリアするなり放棄をして、中古販売したほうが得策ですよ、と転売をすすめる人もいる。
ドラ9はすでに300万本以上売れたという。仮にＤＳユーザーの3人に1人がプレイしたとすれば600万本くらいは軽く売り上げるだろう。しかし売れたソフトだから優れたソフトとは限らないというのは、ＣＤや本と同様あきらかである。多くのユーザーはなつかしさのあまり、あるいは新作のドラはどう変わったのだろうと期待しつつプレイするだろう。彼らの失望しないことを期待したいが、現実はそうはいかないようだ。
やりたいけれどまだ買っていないという人も多いだろう。私もそうなのだけれど、少なくともあせって買う必要は全くないようである。中古で2･3000円で売られるようになってからはじめても全然遅くはない。
ドラクエは長いスパンで評価されるべきソフトなのだから。