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秋の気配 [旅]

久しぶりに前橋や甲府のほうにいった。2日間で500キロ以上走った。もう10年以上ぶりだろう。
前はよくいったものだった。
上田の有名店「刀屋」でそばを食べた。いまでは上田にも小諸にも軽井沢にもおいしくて有名なそば店はいくらもある。しかし上田の人で「刀屋」を知らない人はいない。
この前食べたときはもりやかけそばが小や並が300円台だった。それが500円台になっていて、ふつうの店と値段的には同じになった。しかし量の多いことは相変わらずである。初めてここのそばを食べる人はその固さにびっくりするだろう。ふだん我々が食べている柔らかいソバがどれだけふやけていろんなものが入っているのか思い知らされるのだ。パンもそうだ。本来なら固くかみごたえのあるはずのパンが、あんなにふかふかで柔らかいということは・・・?
むろん柔らかいそばもパンも、食べやすいというメリットはあるが。よくかまないと飲み込めないここのソバは何かを教えてくれる。
前橋公園も甲府の舞鶴城公園もみた。どちらも県を代表する公園だから、すっかりきれいに整備されてしまっていた。とくに舞鶴公園は、昔は木がうっそうとあって実に暗く、夜の肝試しにはもつてこいの場所だった。いまは樹木も取り払われて芝生が敷かれ、城跡も忠実に復元された美しい公園になった。高校生たちが何組かデートをしていた。
清里の近く、定番の「美し森」によってみた。このてっぺんをすぎてさらに山道を延々といけばやがて何時間かあとには八ヶ岳の主峰赤岳につくことが出来る。かなり健脚者向けコースだ。かってそのコースで赤岳に登ったのはいつだったろうか。そのときに一緒に登った友はいまどうしているだろうか。あれからここにきたことはあるだろうか。
9月も末で、さすがに人もまばらだ。急に風が強くなったようだ。美し森の頂上にも誰もいなかった。雲が流れ、風がごうごうと時を流していく。雲で八ヶ岳はよくみえない。木道の階段をおりながら、ずっと頂上までこういう道なら赤岳は日本で一番登られる山になるだろうな、と下らないことを考える。
そのとき、強い風が吹いてきて私の帽子は舞い上がった。
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