明日がみえない。

福島県警少年課と郡山署は１４日、県警喜多方署警務課巡査長、野崎洋治容疑者（３４）＝喜多方市＝を児童買春禁止法違反容疑で逮捕した。（毎日新聞）
警官がこういう犯罪で逮捕されるのと、ウィニーみたいな情報流出が発覚するのとどちらがいいかといえば、まだ情報流出のほうがましだろう。そのほうがまだいくらか仕事に関係があるからだ。こういうニュースのたびに思うことは2つの面だ。
一つは、職業にあるまじき行為だということ。とくに未成年者の買春だから罪は重い。
もう一つは、それが携帯の出会いサイトから知り合ったということ。ここから、だから出会いサイトをもっと規制すべきだという意見と、学生には携帯を使わせるべきではないから所持を禁止せよ、という意見が出る。

しかし考えてみよ、携帯や出会いサイトがあるから売春や援助交際がはびこるわけではない。それらがあるからやりやすくなるだけであって、やる人はどんな手段を使っても･･･テレクラや伝言ダイヤルや掲示板を使ってもやるだろう。そういうところにはそういう目的をもった人が集まるのだから。
サイトや携帯やらの眼に見えるものをいくら規制しようとしても、ムダとはいえないが効果などないと思うのだ。問題は人間の心のありようだ。いかに学生時代は携帯をもてずにできなかったとしても、社会人になって携帯をもてば同じことではないか。むろん出会いサイトや携帯の持ち方を野放図にしてはいけないと思う。しかし犯罪防止のためになんでもかんでもすべてかこつけて禁止というのもそれまた頭をひねる。
どんな罪になるか一番わかっているはずの警官が出会いサイトを使うところに現代の病がある。警官には自分の明日が見えなかったことは確かだ。そしてその14歳の少女にも･･･