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中国の携帯 [携帯電話]

中国の携帯電話加入者数は約7億。13億人のうちの7億だから、まだ6割にもならない。ほぼ100%になろうかという日本にくらべれば、まだまだ加入者にはのびしろがある。しかしその7億のうち実に5億が1社の携帯電話会社に契約されている。その会社は「中国移動」。日本のドコモが約5500万人だから、実に1社だけで日本の10倍近い規模をもつことになる。
この中国移動によって、どのメーカーのどの機種が採用されるかは実に大きな問題となるだろう。中国の携帯界はいま3G時代をむかえ、ちょうど日本の7・8年前と同じような状況なのだ。日本で3Gが一般的になった時はまだ端末の性能はいまに比べれば未熟で、カメラやネット接続くらいしかなかった。しかし今は違う。ワンセグや音楽やワイファイなどがあたりまえになっているしスマートフォンも珍しくない。むろん高機能の携帯ほど高価なので、安価でそこそこの機能の携帯のほうがより多く売れるのは日本と同様である。
それだけ成長がみこまれる携帯業界なら、日本のメーカーもどんどん現地に輸出するなり現地生産すればいいではないかと思えるが、どっこいそんなに簡単にはいかない。すでにモトローラやノキア、ソニエリなど、また隣のサムスンやLGも進出してみなこの巨大市場を狙っている。ちょうど清国の時代に欧米列強がみなこの大国に群がったように・・・・
それに加えて、中国内での携帯メーカーの競争もものすごく激しい。日本とちがいSIMフリーに近いため、携帯電話を作れさえすれば売れる環境にあるのだ。正規の電気メーカーから闇の裏携帯メーカーまでそのメーカーの数は1万とも2万ともいわれている。大半は前述のように簡単な機能の端末をつくるものが多いが、スマートフォンもどきの高機能端末を作れる技術力を持つメーカーだってある。すでにそのメーカーの中には台湾やインドやタイなどアジア各国に輸出するところもあるという。
安いイメージばかり先行する中国製品だが、もしそれに高度の性能や品質が伴うようになったらどうなるか。
それが一番日本にはおそろしい。中国に第二第三のソニエリやサムスンが生まれる可能性はおおいにある。もしその国内の競争に勝ったメーカーが他の競合メーカーを次々に買収したり、統合したとしたら・・・・・?
こんな予想が杞憂になればいいのだけれど。

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