あと1170本

きょうのニュースはイチローの新記録達成でもちきりだ。きのうの3085本タイ記録でももちきりだったから、明日の新聞の記事もすごいことになるだろう。誰もが破れないと思っていた張本氏の生涯最多安打記録もイチローなら破って当然と思ってしまう。そしてその通りになる。あまりにやすやすとなしとげてしまうので、なんでもないことのように思えたりもする。そこがすごい。プロ野球を知らないから、3000本といわれても、フーンそれがどうしたの？と思ってしまうが、野球をやったことのある人ならそれがどれほど困難なことなのかわかるだろう。しかもイチローは何年かに1度多く安打を打つのではなく、安定して毎年ヒットを量産している。
むろん張本氏の記録とイチローの記録を同列に語るのは難しい。もしイチローがあのまま日本でプレーし続けたらやはり新記録を打ち立てられたろうか？わたしは難しいと思う。何より大リーグのほうが試合数が多い。安定してヒットを打てる選手ならやはり試合数が多いほうがヒット数もまた多くなるだろう。そして明らかにイチローは大リーグ以降のほうが安定して200本オーバーをしている。もちろん陰の努力も相当なものであろう。
それにメジャーの投手はあまり敬遠をしない。同じ勝つにも、ちゃんと勝負をして勝たなければいけないというところがある。第一敬遠ではピッチャーもバッターもその力量がわからない。四死球はしかたないが、敬遠はよくないというのが普遍的な感情である。ピッチャーはイチローを討ち取るか三振させるべく懸命に投球をする。そのためにイチローもよりヒットを打てる機会が増えるのである。
ピートローズのもつワールドレコードにたどりつくまであと1170本。いまのイチローなら6年から7年で届く本数であるがそのときにはイチローも40歳を越えている。それまでイチローが大リーグで変わらず働いていけているのかがまず問題だ。大きな疑問でもある。イチローは幾つまで野球を続けるのだろうか･･･
ともあれこれからもまたずっと我々は背番号51を追い続けなければいけないようだ。