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価格への不信 [ショッピング]

きのうの新聞の全面広告「イオンの反省」には驚いた。ここまで率直に企業の反省をストレートに述べた広告も過去にあまりないと思う。この反省にあわせたようにイオンは2000点以上の品目を値下げ、またライバルのヨーカドーも3000点程度の品目を値下げするという。
クルマの世界では、トヨタがホンダに対抗して現行ブリウスの価格をインサイトと同価格に値下げするという。そして新型プリウスの価格も大幅に下げてインサイトに近づけるという。
これらの値下げの背景はむろんスーパーやクルマの売れ行き不振とてこ入れ対策があるのだけれど、いっぽうで疑問も起こる。いかに需要を喚起し販売を拡大するためとはいえなぜそんなに値下げができるのか?そんなに値下げして利益は出るのか?値下げをしてもやっていけるということは、いままで利益を出しすぎていたのではないか?と・・・・。
企業はコスト省略や削減の努力で値下げを可能にしたという。そのコストには利益を減らしたり人件費を減らしたりすることも含まれているのだろう。値下げをするために不要な人員をカットしたり補充をやめたり残業を規制したり・・・。値下げを強めれば従業員の収入は抑制されるか下がる。値下げで買いやすくする一方で収入は下がり消費がしにくくなる。値下げをすれば販売点数は増えるかもしれないが、1点あたりの利益は減るからそれほど全体の利益は増えない。なによりもより多量に売らなければ利益は確保できないからきつい。
そしてなんといってもマイナス面は価格への不信である。もう少し待っていればもっと安くなるのではないかという「下げ待ち」・買い控えが必ず起こる。そうなればよけい売れなくなってしまう。いま不要不急のものを買うほど消費者は愚かでもなく余裕もないのさ。

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