人生を棒にふった男

一時はとぶ鳥を落とす勢いの人気があり一世を風靡したのに、自ら転落を続けていまようやく止まった男、田代まさし、52歳。志村けんと組んだコントは、いまみても報復絶倒であり、なんとも惜しいことになったものだ。
もともとアルコールや覚せい剤に走る人はどちらかといえば意思が弱く、自分で決断できないような気の弱い人が多い。サケを飲むと人格が変るというのは、その気の弱さがはずれて一時的に強くなれるからなのだろう。現実からの逃避･･･酒ならまだしもだが、覚せい剤や麻薬はやってはいけなかった。しかもこの人は盗撮やのぞきなどヘンな趣味もあるようだ。なにかしら抑圧されているものはもっているのだろう。これもどちらかといえば気が弱い人のほうが多い。亭主関白的な、レスリングの京子のオヤジみたいなヤツはあまりのぞきや盗撮はやるまい。
この人が懲役をまっとうして出所したという。これからどのような余生を送るのか、ある意味そういった点で誰かがしっかり監督していないと、またぞろなにかやらかしてしまうかもしれない可能性はある。
でもこの男のよい点が出せるならば、と思う。誰かがチャンスを与えればと思う。このままたそがれてほしくはない人でもある。責めることはたやすいけれど。