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天使と悪魔 ダン・ブラウン [説教]

ダン・ブラウン著 角川書店 
すでに読んだ人も多いかもしれないが、もし同作者の「ダ・ヴィンチコード」を面白いと思った人はぜひこちらもよむべきだろう。
セルンと呼ばれる科学研究所のエース研究者が何者かに殺される。胸に「イルミナティ」という秘密結社の焼印をおされて。
その焼印の秘密と殺された理由をさぐるためにハーバード大学教授ロバート・ラングドンがなかばむりやりにセルンに呼ばれる。そして被害者の娘と共にさらにイタリアの中にあるヴアチカン市国へと連れて行かれる。殺された研究者がひそかに開発していた「反物質」とよばれる爆弾はバチカンのどこかにしかけられたのだ。そして犯人から警告が届けられる。真夜中の12時までに拉致した枢機卿4人を順番に殺す、と。残された時間はあと数時間。ラングドンは必死に頭を絞って4人の殺害現場を探り出す。

真犯人は誰なのかというナゾとき、また暗殺者との追いつ追われつの死闘、という知的ゲームとアクションが融合された小説。ダビンチがあまりにも有名になったために隠れてしまったデビュー作だが、こちらのほうが内容的にも優れていると思う。しかしナゾをとくヒントとなる彫刻やレリーフへの回答のこじつけもかなりのもの。デソビュー作だけに荒削りの部分もあるが知的興奮は相当のもの。歴史や陰謀や美術品のいわれなどに興味のある人はぜひ読んでもいいだろう。しかしバチカン内部を扱っているだけに、これは映画化はムリだろうなあ。
もし映画化なら、インディジョーンズとダイハードを足したような感じになるのはまちがいない。なにしろ最初から反物質が爆発するまで24時間というように、タイムリミットがあるのだから。

そして、結局4人とも殺され、反物質も爆発してしまう。しかしむろんそれだけでは終らない・・・・
一体、事件の黒幕ともいえる真の犯人は誰なのか?
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